「バックアップ電池がありません」
「Backup Battery NG」
「Backup Battery Low」
古い機材を扱ってると、よくこのような警告を目にします。嫌ですよね。
バックアップ電池とは、電源を切った状態でもデータが消えないように、メインバッテリーとは別にある小さな電池のことです。
バックアップ電池交換の問題点
内臓バックアップ電池にはCR2032というボタン電池が使われています。(一部例外あり)
この電池自体はどこにでも販売しています。100円ショップでも置いてありますので簡単に安価に入手することができます。
が、問題なのはその取り付け方法。
親切なメーカーはホルダーになっていて、こちらで簡単に交換ができるようになっていますが、中にはこんな風にモールドされていたり、
ひどいものはこんな風にスポット溶接されていて、ユーザーが自力で交換できないようにしています。
根気よく探せば売ってはいるのですが、専用の電池ホルダーは地味に高い。
かわりにこれを使おう
専用の電池ホルダーの代わりに使えるのがこれ
100円ショップセリアで販売している自撮り用のLEDライト。
これに簡単な改造を施すことで安価な電池ホルダーを自作することが可能です。ケースが大きいため、これが収まるスペースが必要ですが、それさえクリアできるのであればオススメの方法です。
注意 (お読みください)
- この改造は半田付け作業が伴います。慣れていない・そもそも工具を持っていない場合には、高くつくばかりか怪我をする恐れがあります。
- 普通のホルダーより大きくなりますので、スペースに余裕のない機材の場合は入らない恐れがあります。
- 改造は自己責任です。この改造で生じたいかなる損害についても、当ブログは責任を負いかねます。あくまで自己責任でお願いいたします。
- ホルダーを取り付けようとしている機材の電池が本当にCR2032なのかは今一度ご確認ください。
電池ホルダーの作り方
用意するもの
- LEDライト本体
- CR2032電池
- 細めのケーブル 15cm×2 ほど
- カッター
- 千枚通し(先の尖ったもの 爪楊枝でも可)
- ハンダコテ
分解
まずは分解してみましょう。継ぎ目を千枚通しでこじってあげれば簡単に開きます。
基盤は固定されていないので、簡単に外すことができます。
ケースの加工
外側のケースの邪魔な部分を切っておきます。まずイヤホンジャック部分をカットします。
ストラップを取り付ける穴の部分が配線を出すのにちょうど良いので、図の部分の邪魔なプラスチックをカットしておきます。
配線
基盤裏側は、配線した上からシートで保護されています。パターンがあるところには凹凸があります。
LEDライトの回路部分は機能して欲しくないので、カッターで配線を切って絶縁してしまいます。私は画像で示している部分をカットしました。
一度組み立ててみて、ライトがつかなくなっていればOKです。
電極のハンダ部分にケーブルを取り付けます。
元どおりに組み立てて完成です。あとはこれを機材に取り付けてください。
私の機材はもともと付いていたホルダーを簡単に外すことができたため、外した部分に画像のように取り付けました。(実は極性を逆に繋いでいて、後からやり直しました)
もし裏面へアクセスしにくい時は、スペースが減ってしまいますがニッパーなどで電池だけを切り離して、残った金具にハンダ付けしても良いでしょう。
機材を長く使うために
最近の機材ではボタン電池ではなく充電式のリチウムイオン電池に替わっていますが、古い機材だとCR2032が割とよく使われています。
一度交換したら数年間は余裕で持つとはいえ、長く使うのであれば後から簡単に交換できた方がいいですよね。
この方法だと安価に簡単に電池ホルダーが自作できます。興味が湧いたらぜひ挑戦してみてください。(自己責任で!)