第3世代iPadでずっと頑張ってきた私ですが、対応しないアプリが増えてきたため第6世代iPadを購入しました。
音響の場面で便利に使っていたiPadですが、新型になってさらに出来ることが増えました。そこで今回は新型iPadの魅力と音響に役に立つツールを紹介していきます。
私がiPadを買った理由
いきなり話がそれるのですが、私はMackieというメーカーのDL806というミキサーを持っています。
このミキサーは、iPadを使ってワイヤレスで操作ができるという優れもので、特に舞台袖にしか卓を置くことが出来ないような現場で威力を発揮してくれます。
MACKIE ( マッキー ) / DL806 Lightning
で、このミキサーを買った時に一緒に購入したのが第3世代のiPad。最初はコントローラー以外の用途では使ってなかったのですが、アプリを入れるとかなり便利に使うことができると気づいてカスタムしていくうちに、すっかりなくてはならない存在となってくれました。
ですがiOSのバージョンも12となり、9までしかインストールできないiPad3ではインストールできないソフトが増えてきたため、思い切って新調してしまうことにしました。9.7インチの普通のiPadなら税込で4万円程で購入できますので、型落ちを中古で買うよりもコストパフォーマンスは良いのではないでしょうか。
新しくなったことで、古いiPadでは出来なかったことができるようになったため、さらに便利なツールとして活躍してくれること間違いなしです。ということで、PA現場でインストールしておくと便利なアプリを紹介していきます。
おすすめのアプリ
ここで紹介しているアプリの他にも、同じようなソフトはたくさんあります。お気に入りの一つを見つけてみてください。
FFTアナライザー
FFTツールは本当に重宝します。ハウリングが起きているポイントをすぐに特定することが出来ますし、低域がこもっている時にどこにイコライザーをかければいいのか一発で判断できます。ピークホールド機能を使えばスピーカーの周波数特性をフラットにするときの判断材料にすることもできます。感覚では時間がかかってしまう部分をよりスピーディーに処理することができるので、他のことに時間を回すことができるようになります。
dBメーター
サービスエリアの端っこで今何dB出てるか確認したい時に、感覚に頼らないで測定できます。
ポン出しツール
※以前紹介していたS4Padは、現在入手できなくなっています。代わりにKLANG2というアプリへのリンクを掲載しておきます。
iPadはポン出しツールとして最高です。CDやmp3プレーヤーでは、暗くなった会場や屋外で操作がしづらい時が度々ありましたが、iPadではまず見えないということはありませんし、広い画面で操作性は素晴らしく快適です。
※ポン出しとは・・・ライブ中などに効果音やBGMなどを手動で鳴らすこと。「叩き」ということもある
計測アプリ
新型のiPadではプロセッサーが進化していて、iOS12であればAR(拡張現実)機能が充実しています。計測ツールはデフォルトで付いてくるアプリですが、ARの最たる活用例です。長さを測りたい時ってPAでもよくありますが、今まではメジャーを持って行ってました。でも手に持っているiPad一台で出来るなら、それに越したことはないですよね?
PDFビューワー
セットリストをPDF化して全部iPadに入れておくとめちゃくちゃ便利です。さらに新型は、Apple pencilに対応してますから、リハーサル中に演者から言われたことも簡単にメモできそうです。
iPadは最強のPAツール
かなり前からiPadをミキサーのリモートツールにする流れは活発です。MACKIEに限らず各社こぞってiPadリモート対応の卓を販売しています。これからもまだまだ、この流れは加速していくでしょう。
iOS端末はパソコンでは到底できない機動性が最大の強みです。その強みを最大限に活かしたシステムをぜひ構築してみてください。一度便利さを知ったら戻れなくなるくらい衝撃的ですよ。