
マイクには「これ使っておけば大丈夫」、という定番と呼ばれる機種がいくつかあります。
それらは音質が用途に適している・耐久性が優れているなど様々な理由があって使われ続けています。
そもそも定番ってなに?という方のために私が知っている範囲での定番マイクについて少しだけ、紹介させていただこうと思います。
ダイナミックマイク
SHURE SM58

ハンドヘルド型ダイナミックマイク。感度がやや低く高域の特性があまり良くないが、詰まって歪んだような高域が逆にロックで抜けやすいという特徴を持っている。頑丈で壊れにくく、最近はびっくりするほど安い。(その分作りは安っぽい)
SHURE SM57

58の楽器向けバージョン。こちらの方が比較的ハイの抜けが良いため、ボーカルマイクとして愛用している人もいる。
SHURE SM63

インタビューではおなじみのマイク。5kHz付近に強烈なピークがあり、そのおかげでこれを通すとあら不思議。素人さんの声でもとても聞き取りやすい声になります。
SENNHEISER (ゼンハイザー) E935

SM58はハイが詰まり気味になるため、もう少しクリアな音のマイクが欲しいとなると、このE935になります。PAやるならSM58と合わせて持っておくといいマイク。超単一指向のE945もある。
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MD421MK2

SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MD421MK2
楽器用によく使われるマイク。通称「クジラ」楽器全般、ちょっと高いし存在感あるけど何でも使える万能マイク。ボーカルに使ってもいい感じ。たくさん持っておきたいマイク。
AKG ( アーカーゲー ) / D112MKII

ドラムマイクではおなじみのマイク。ドラムだけでなくベースアンプなどに使われることもある。
コンデンサーマイク
AKG ( アーカーゲー ) / C414-XLII

楽器の集音によく使われるマイク。割と万能。スイッチで指向性を細かく変えられるためシチュエーションに合わせて使い分けることができて便利。廉価版としてC214が販売されているが音は全くの別物なので注意。
EARTHWORKS ( アースワークス ) / M50

測定マイクとして有名なマイク。特性がとにかく超フラットで、PAのセットアップ時の測定マイクとして使っている方もいる。M型は無指向性だが、楽器の集音向けに単一指向性のSRシリーズや、弦楽器など向けのPシリーズなどのモデルも販売している。
SCHOEPS ( ショップス ) / CMC68UG

SCHOEPS ( ショップス ) / CMC641 SETg
Shoepsのマイクはクラシックの収録でよく見ます。EarthWorks並にワイドレンジで集音性に優れています。
SHOPSのマイクはプリアンプとヘッドが分離できるようになっていてヘッドのカプセルを用途に合わせて入れ替えることができます(めっちゃ高いけど)。例えばCMC641の場合、プリアンプがCMC6でヘッドがMK-41となっています。
NEUMANN ( ノイマン ) / U87Ai

楽器の収録にも使われますが、ナレーション収録の印象が強いマイク。定番なので収録スタジオは大抵ノイマン。これで録ると聞き馴染みのあるナレーションの音になる。SonyのCD900STよろしく、標準となっている点で価値のあるマイク。
BLUE ( ブルー ) / Bottle

ボーカル収録向けのオールハンドメイド・真空管マイク。贅沢な作りで、チューブプリアンプがマイク本体にくっついているため、サイズもビッグ、値段もビッグ。Babyシリーズはこれまた別物なので注意。レスポンスが良く高域がとても綺麗。
SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MKH416-P48U3

SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / MKH416-P48U3
ロケのガンマイクの決定版。これにライコート(というメーカー)のカバーと風防をつけて振り回して使う。吹かれに強く集音性が高い。きちんと向けていれば1mくらい離れてたってちゃんとオンで収録できる。
長いこと定番の座に座っているが、RODEのNTシリーズを使っている人も見かけるようになった。
型番にわざわざP48、ファンタム48V仕様と書いてあるのは、A/B 12Vというゼンハイザーオリジナルのファンタム電源仕様のものが過去に販売されていたため。A/B 12V仕様のものを普通のファンタムにつなぐと故障するので、もし古いゼンハイザーのマイクを中古で購入した時はどっちかきちんと確認しておいた方がいいです。
最後に
定番と呼ばれるマイクは大抵値段が高いです。それは売る相手が個人ではなく法人や事業主だから。
以上、マイク12本の紹介でした。


