録音・ポッドキャストにおすすめ。ハンディレコーダーZoom H4n

PCでレコーディングするとなると、パソコンとインターフェイスを出して配線して・・・と、いろいろと準備が多くて面倒です。

自分専用スペースがあればいいですが、外で使うときは取り外しがけっこう大変。

我が家の編集環境
我が家の編集環境

私も家に自分の机がないので、MacbookProにApolloTwinというオーディオインターフェイスを組み合わせて、必要な時に出して使っています。持ち出すことも多いので普段はクローゼットに収納しています。

そのことに不満はないのですが(あっても言えない・・・)、1〜2chくらいの収録の時はもうすこし手軽に使える機材があればと思っていました。

そんな中、友人から借りたのがZoomのH4n

Zoom H4n
Zoom H4n

効果音の録音に使っているのですが、こいつの録音のポテンシャルがなかなか良かったので、今回はこのハンディレコーダーについて紹介していきます。

Zoom H4nについて

H4nの外観
H4nの外観

ZoomのH4nはコンパクトな音楽制作・映像作品・ポッドキャスティング向けのレコーダーです。付属のマイクと外部入力2chの計4chを使うことができます。

私が借りているのは初期のモデルで、現在はバージョンが新しいZoom H4n Proが販売されています。

サウンドハウスでチェック

ZOOM ( ズーム ) / H4n Pro リニアPCM/ICハンディレコーダー

ライブ・コンサートの収録や映像作品の音声収録、ポッドキャスティングなど幅広い用途に対応します。

仕様は大きく変わっていないのですが、DA/AD周りは新しいチップが使われているはずなので、音がどう変化しているか気になるところです。

仕様

オリジナルのH4nのスペックは以下のリンクから(英語サイトになります)

H4n Proのスペックは以下のリンクから見ることができます。

外観

主な特徴を書いていきます。

XYレコーディング可能なステレオマイク

H4nのXYマイク
H4nのXYマイク

XYマイキングとは、ステレオ収録するためのマイキング方法の一つで、H4nのマイクは初めからこの方式に準じた形になっています。角度も120度と90度を選ぶことができます。

ちょっとマニアックな機能として、MS(ミッドサイド)収録用のデコーダーが内蔵されているため、外部マイクが必要になりますが、MS録音も可能です。

最大SPLも大きめに設定されているため、音割れしないで大音量のソースを収録することができます。

2系統の外部入力

本体下部に2系統のXLR入力
本体下部に2系統のXLR入力

XLR入力に対応していますので、別にマイクを準備して録音することができます。

もちろんチャンネルは別々で収録されるので、これ一台だけ持って行ってスタジオで録音→後からDAWに入れてミックスも可能。

わざわざパソコン持っていかなくてもいいのは、荷物が多くなりがちな演奏家には大きなメリットではないでしょうか。

オーディオインターフェイスとして使用することも可能

モバイル時は録音データをSDカードへ記録しますが、USBでパソコンに繋ぐことで、オーディオインターフェイスとしても使えます。

DAWソフトであるCubase LEがついてくるので、入力が4chまでならこれ一つ買えば収録環境が出来上がります。

最大24bit/96kHzでの録音に対応(Proは24bit/192kHz)

高解像度で録音しておくことで、DAWでエフェクトをかける時のノリがよくなります(特に空間系で顕著)。なので、CDの44.1kHzに落とし込むにしても、ハイレゾで収録しておいた方が編集時に有利になります。

一つのファイルサイズが2GBまでという制限があるので、録音が長時間の時は収録を一度止める必要があります。ファイルサイズが大きくなる24bit/96kHz録音時は気をつけましょう。

リモコン付き

付属しているリモコン
付属しているリモコン

一人で録音するときにありがたいのがこの機能。レコーダーが離れていてもリモコンを使って手元で操作ができるのはいいですね。

録音サンプル

毎度おなじみSM58との比較です。収録は別ですが条件は同じです。

収録条件

  • 対象:アコースティックギター
  • マイクとの距離:30cm程度。オンマイクで収録

SM58の収録環境

  • 使用したDAW:DigitalPerformer 9
  • オーディオインターフェイス:MOTU 896HD
  • マイクプリアンプ:オーディオインターフェース内蔵

音源サンプル

SM58で収録した音源
H4nで収録した音源

コンデンサーマイクらしく高域がよく伸びています。ステレオ収録なので音に立体感も感じられます。

ただし仮にもコンデンサーマイクなのでS/Nの良い部屋での収録は必須です。

また、内蔵のコンデンサーマイクのダイアフラムがそこまで大きくないので、100Hz以下の低域の量感はありません。ギターや人の声だとちょうどいいですが、ウッドベースなどは外部XLR入力へラージダイアフラムのマイクを接続して収録するのが無難です。

まとめ

H4nは

  • コンパクトで多機能なハンディレコーダー
  • ギターやポッドキャストの収録に向いている
  • 内蔵マイクは低域には不向きかも

大掛かりな設備を準備しなくても一通りのことができるのは魅力的です。手軽に録音・配信をしたい時にいかがですか?

サウンドハウスでチェック

ZOOM ( ズーム ) / H4n Pro リニアPCM/ICハンディレコーダー

ライブ・コンサートの収録や映像作品の音声収録、ポッドキャスティングなど幅広い用途に対応します。