Apollo Twinを使った録音・ミックス 〜ベースとドラムの編集〜

Free-Photos / Pixabay

エレキギターやベースを収録するとき、ライン録りとアンプの音をミックスする手法がよく使われます。

立ち上がりの早いDIの音と、低域がピークがかっているアンプの音を混ぜることで、両者のいいとこどりが出来て仕上がりがよくなります。

とはいえ宅録だとスペースの関係で高価で大きなアンプは買えないし鳴らせない。

Apollo TwinにはUADプラグインとしてギター・ベースアンプのシミュレーターがバンドルされています。

これを使って、スタジオ収録に負けないクオリティでの録音を目指してみます。

また、打ち込んだドラムが無機質になりがちなのも、宅録のよくある悩みの一つ。これについてもApollo Twinにバンドルされているプラグインでうまいこと取り繕って(?)みます。

記事一覧

  1. 紹介記事
  2. 本体とソフトウェアの使い方
  3. ベース・ドラムの収録 ←現在の記事
  4. アコースティックギターの収録
  5. リード楽器を入れてみる
  6. ミックスしてみる

Apolloでベースを収録してみる

1chにDIからの入力を、2chにDIからのパラアウトを入力して、アンプシミュレーターを掛け録りします。

かけ録りをする時は、Apollo TwinのConsoleメニューから「Inserts」を選択。かけ録りしたいトラックのUADのモードを「Rec」へ変更します。

Consoleアプリのインターフェイス
Consoleアプリのインターフェイス

その後、UnisonかInsertsの部分にアンプシミュレーターをインサートします。

Consoleのヘッドアンプ部分
Consoleのヘッドアンプ部分

音を出しながら、ボリュームノブでゲインを調整していきます。10dBのパッドが付いているので、必要であれば使います。

Apollo Twinのヘッドアンプは、クリップしないようにマージンがそれなりにあります。ただベースは他の楽器と比較してピーク成分が多い楽器なので、上げすぎるとさすがにクリップします。メーターで-6dBあたりで振れるくらいにしておくといいかも。

今回使うのはベース弾きなら言わずと知れたAmpeg SVTVRのシミュレーター。

Ampeg SVTVRプラグインのインターフェイス
Ampeg SVTVRのインターフェイス

ちなみにエレキギター用なら「MARSHALL PREXI Classic」というプラグインがあります。どちらも標準でバンドルされています。

好みの音質に設定したら収録します。

DIでライン録りした音

DI

アンプシミュレーターを通した音

アンプシミュレーター

2つをミックスしたもの

ミックス

これにドラムトラックを合わせてみます。

ミックスしたもの

ちなみに使っているのはMTPowerKitというフリーのプラグイン。音の種類はとても少ないですが、音質がいいのでオススメです。

これでもそれなりな音ですが、いまいち迫力がなくて寂しい感じがします。そこで、UADプラグインを最大限に活用して、ベースとドラムをリッチなサウンドに仕上げてみます。

ベースのブラッシュアップ

使用するのは付属でついてくるPrecision ChannelStrip。こいつはモデリングではなく、UADプラグイン専用のエフェクターです。

Precision ChannelStrip
Precision ChannelStrip

5バンドのイコライザーとコンプがセットになっているので、何をするにもとりあえずチャンネルエフェクトの最初に入れておくと便利です。

この手のプラグインはプリセットが非常に優秀です。こんな素晴らしいプラグインを開発できるくらい優秀なエンジニアさんが作ってますので、凡人はおとなしくその恩恵に賜りましょう。

プリセットではどういう風にセットされているかを見ることで、何となくそのプラグインの使い方もわかってきます。最初こそ、プリセットを頼ります。

で、プリセットの中にある「DT-Bass Cure」を選んで適用してみます。

Precision ChannelStripを適用したベース

DIだけの音と比べると、アンシミュの音も混ざって良い感じになりました。ベースと名のつくプリセットは何種類かあるので好きなものを選んでみてください。

付属のHi-Z入力の音

Apollo Twinには、エレキギターやベースを直接入力できるHi-Z入力端子がついています。

ApolloTwinの前面

今回は使っていませんが、こちらの音声サンプルも載せておきます。

ApolloTwinのLine入力で収録したベース

DIで収録した音と比較するとだいぶクセがある音になりますが、これはこれでいい感じ。ぜひ活用してみてください。

ドラムのブラッシュアップ

MIDIに強い方なら、トラックを増やしたりベロシティとか調整していいかんじに仕上げるのでしょうが、そんな技術ないのでDAWで音をいじってカッコよくしていきます。

Before:

編集前

音がショボい一番の原因は、音圧が足りないことなので、がっつりコンプをかけていきましょう。

使うのは標準バンドルの1176LNタイプのコンプ。ドラムでは割と定番です。

コンプのパラメータについては解説記事をご覧ください。

このコンプレッサーはスレッショルドが固定になっていて、インプットとアウトプットを調整することでコンプのかかりを調整していきます。

FETタイプでアタックの値を非常に小さくできるなど、いろいろと特徴はありますが、ここは何も考えず、とりあえずプリセットを使ってみます。

プリセットの中に入っているドラム用プリセットを当てていきましょう。

いくつか種類があるので、自分が思い描いているイメージに近いものを見つけます。今回は「Fat Drums」というプリセットを使ってみました。

また、スタジオで録った感を出したかったので、「RealVerbPro」を使用して室内の響きを足してみます。プリセットは「Mediam Drum Room」を使用。

RealVerbPro
RealVerbPro 画像は別の時に使ったもの

出来上がったのがこちら

編集後

最初の印象から比べると、音圧が増えて無機質な感じが減ったのではないでしょうか?音量感もあがりました。

リズム隊全体ではこんな感じ。比較すると結構変わっています。

Before


After

まとめ

さて、ベースとドラムを例にApollo Twinのプラグインを使った効果を検証してきました。効果の感じ方は人によってさまざまかと思います。

「お、これは」と思われた方には省スペースで高性能なApollo Twinはおすすめです。宅録の強い味方になってくれますよ?

UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / APOLLO TWIN MKII DUO

デスクトップタイプオーディオインターフェイスに、UAD-2プラグインがリアルタイムで動作するDSPシステムが合体したAPOLLO TWINの次世代モデル。サウンドハウスについては解説記事をご覧ください。
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