Apollo Twinを使った録音・ミックス 〜マイクを使ったギター収録〜

lucasphotography / Pixabay

前回は打ち込みのドラムとベースをApollo Twinでブラッシュアップしてみました。

今回はApollo Twinの付属のマイク入力で、アコースティックギターを収録→サウンドメイクしてみます。

記事一覧

  1. 紹介記事
  2. 本体とソフトウェアの使い方
  3. ベース・ドラムの収録
  4. アコースティックギターの収録 ←現在の記事
  5. リード楽器を入れてみる
  6. ミックスしてみる
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Apollo Twinのマイクプリについて

自宅で使用しているApolloTwin DUO
自宅で使用しているApolloTwin DUO

使ってみて思うのは、とても質がいいです。

ゲインが+65dBまであって、最近のオーディオインターフェイスについているマイクプリとしてはかなりハイゲイン。

サンプルを聴いて貰えばわかると思いますが、S/Nも良く、Maxにして収録してもノイズがほとんど乗りません。

デジタル化が進んでいく中でも唯一アナログなのがマイクプリアンプ。音の入り口ともあってここの性能が悪いとそのあとの音すべてに影響します。

Apollo Twinは2chで約10万円と高額ですが、その分マイクプリには十分にお金をかけてくれているみたいです。

さらにUnison機能を使うことで、他のマイクプリのシミュレートもできるというおまけ付きです。

収録環境

インターフェイス

オーディオインターフェイスは、もちろんApollo Twinを使います。

UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / APOLLO TWIN MKII DUO

デスクトップタイプオーディオインターフェイスに、UAD-2プラグインがリアルタイムで動作するDSPシステムが合体したAPOLLO TWINの次世代モデル。サウンドハウスについては解説記事をご覧ください。
オススメ

今回はUnison、アンプシミュレーターなどは使用せず、あくまで素のマイクプリの音で収録しています。

ミックス時に使っているエフェクトについては、音サンプルの説明時に解説します。

場所

場所は我が家のリビングです。エアコンなどはできる限りオフにして、ノイズが入らないようにしています。ダイナミックマイクを使用して、そこまでノイズに気を使わないくていいようにしています。

収録をした我が家のリビング
収録をした我が家のリビング

マイク

マイクは1本だけ。我が家の主役Telefunken M80です。

今回使用しているTelefunken M80
今回使用しているTelefunken M80

ミッドが強いのでギターの場合は相性があるのですが、ウチのギターとは仲がいいので重宝しています。

今回はネックのジョイント付近をオンで収録しています。

DAW

使用しているDAWはDIgital Performer 9です。

DigitalPerformer9のミキサー画面
DigitalPerformer9のミキサー画面

音がいいので、バージョン4のころから愛用しています。

DP10がリリースされたのをきっかけに使い方について記事を書いています。よろしかったらそちらもご覧ください。

モニター環境

Apollo Twinのヘッドホンアウトに、ゼンハイザーのHD650を直接差してモニターします。インピーダンスが250Ωと高いですが、出力が大きいのでちゃんとなってくれます。

SENNHEISER ( ゼンハイザー ) / HD650

あらゆるジャンルとの親和性が高く、クラシックからロックまでオールマイティにこなす優れもの!フィット感も抜群!

サウンドハウスについては解説記事をご覧ください。

オススメ

Apollo Twinのヘッドホンアウトの音質は、低域に若干クセがあるものの、十分にモニターできる音質だと個人的に思います。

収録した音

録った素のままの音がこちらになります。(腕には目を瞑ってください)

ApolloTwinで収録したギター

これだけでも十分使える音になっています。安いインターフェイスだと、素の音が思ったようなクオリティにならない→あれこれエフェクトを掛ける→最初のが一番良かった→だけどもうちょっと…。という無限ループになることがよくあります。

何もしなくても使える音になるマイクプリというのはとてもありがたいものです。

これを前回収録したベース・ドラムにそのまま入れてみます。

録ったギターをそのままのせたミックス

何もしていないため以下のような問題が出ています。

  • 低域がベースと被っていて、お互いに邪魔し合っている。
  • ミッドもちょっとうるさくて、伴奏なのに目立つ。かといって下げると聞こえない。

これらの問題を、UADプラグインで解決していきましょう。

音作り

今回ギターに使用するのは次の2つのプラグインです。

  • Pultec Pro Equalizers (イコライザー)
  • 1176LN Classic Limiting Amplifiers (リミッタ・コンプレッサー)

Pultec Proは5バンドのイコライザーです。EQP-1AとMEQ-5という2台の機材をくっつけたモデリングプラグインとなっています。インターフェイスにかなり癖がありますが、何にだって使える優等生です。

設定はこんな感じにしました。

Pultec Proのギター用設定

「Acoustic GTR Grow」というプリセットから、5kHzあたりのシャラシャラした音を強調するためにちょっとだけ値を変えています。

1176LNも、いろんな楽器に使えるオールマイティなコンプレッサーとして有名です。

ギターに適用した1176LNの設定
ギターに適用した1176LNの設定

AttackとReleaseは5くらい。かなり軽くかかるように、GR(ゲインリダクション)は1〜2dBにしています。

できた音がこちら

編集後のギター

最初と比べると低域が除去されて、高域が強調されています。弾いたときのムラも程よく除去できているのではないかと思います。

オケに乗せるとこんな感じ

Before:

ギター編集前のミックス

After:

ギター編集後のミックス

ベースとのカブリがなくなりましたね。すべての楽器が聞き取れるようになりました。伴奏らしく音像が小さくなって、でも消えずにキチンと聴こえています。

私の技術でこれなら御の字です。

まとめ

結構変わったと感じていただけましたでしょうか?Apollo Twinの実力を少しでもお伝えできて入れば幸いです。使えるマイクプリは、それ単体だと高価で大きくて取り回しも面倒ですが、Apollo Twinなら小型で宅録にもってこいです。
もう手に入らない or 高価なエフェクトをDSPパワーが許す限りどこにでも何台でも使うことができるのもUADプラグインを使うことができるApolloシリーズならではの魅力です。

UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / APOLLO TWIN MKII DUO

デスクトップタイプオーディオインターフェイスに、UAD-2プラグインがリアルタイムで動作するDSPシステムが合体したAPOLLO TWINの次世代モデル。サウンドハウスについては解説記事をご覧ください。
オススメ

次回はこのミックスにリード楽器を入れてみます。

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